不妊治療中または妊娠中のインフルエンザワクチン接種・インフルエンザ治療について

不妊治療中または妊娠中の【インフルエンザワクチンの接種】について

不妊治療中または妊娠中のインフルエンザワクチン接種について当院の見解を申し上げます。 

  1. 不妊治療中のインフルエンザワクチン接種による影響は不明であるが、一般の基準に沿って接種可能と考える。
  2. 妊娠中のインフルエンザワクチンの接種は基本的に問題ない。
  3. 妊娠初期の流産に及ぼす影響を心配するのであれば「妊娠判定までに接種し、妊娠判明後は少なくとも10週頃までは接種を見合わせる」のが現実的。

【参照】

厚生労働省、国立感染症研究所感染症情報センター、日本医師会感染症危機管理対策室の統一見解は以下となっております。「インフルエンザワクチンはウイルスの病原性をなくした不活化ワクチンであり、胎児に影響を与えるとは考えられていないため妊婦は接種不適当者には含まれていません。しかし、妊婦又は妊娠している可能性の高い女性に対するインフルエンザワクチンの接種に関する、国内での調査成績がまだ十分に集積されていないので、現段階ではワクチン接種によって得られる利益が、不明の危険性を上回るという認識が得られた場合にワクチンを接種するとされています。一般的に妊娠初期は自然流産が起こりやすい時期であり、この時期の予防接種は避けた方がよいと考えられます。

一方米国では、「予防接種の実施に関する諮問委員会(Advisory Committee on immunization Practices)」の提言により、妊娠期間がインフルエンザシーズンと重なる女性は、インフルエンザシーズンの前にワクチン接種行うのが望ましいとされています(MMWR 2004; 53(RR-6)参照)。これまでのところ、妊婦にワクチンを行った場合に生ずる特別な副反応の報告は無く、また、妊娠初期にインフルエンザワクチンを接種しても胎児に異常の出る確率が高くなったというデータも無いことから、予防接種直後に妊娠が判明しても、胎児への影響を心配して人工妊娠中絶を考慮する必要はないと考えられています。」

【関連サイト】

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報

不妊治療中または妊娠中の【インフルエンザ治療】について

不妊治療中または妊娠中のインフルエンザ治療について当院の見解を申し上げます。 

  1. 基本的には、「まず予防」を心がけることが重要
    1. 十分な睡眠・休養などの基本的健康管理
    2. うがい、手洗い、咳エチケットの励行
  2. 不妊治療中または妊娠中にインフルエンザに罹患し、医師から抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)を処方された場合は服用を推奨する。
    理由1:「抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)投与による治療上の有益性が危険性を上回る」と判断されたと推測できるため
    理由2:妊娠中は特に、インフルエンザが重症化する可能性があるため
  3. 不妊治療中または妊娠中に、抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)の予防的投与は必要ないと考える。